
無題
- Geronimo
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2025/12/13 (Sat) 06:46:04
米オラクル株急落 負債頼みのAI投資に懸念
【シリコンバレー=山田遼太郎】米金融市場でオラクルへの風当たりが強まっている。11日の米株式市場で一時前日比約17%安と急落した。人工知能(AI)データセンター向け設備投資を2026年5月期に計画比で4割増やすと発表し、多額の負債を抱えての投資拡大が嫌気された。AIインフラ関連に売りが広がり、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は下落した。
オラクル株の取引時間中の下げ率の大きさでは1月以来で、2割強下げたIT(情報技術)バブル後の01年3月に匹敵する急落となった。終値は11%安だった。
AIクラウド専業の新興企業の米コアウィーブも一時前日比8%安となった。終値は1%安だった。負債調達でAI投資を拡大してきた企業に売りが広がった。
S&PキャピタルIQのデータによるとオラクルの債務不履行リスクを取引するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)では5年物の保証料率は09年以来で最高水準にある。
オラクルは負債が急増している。9月に180億ドルの社債を発行した。11月末の有利子負債は1000億ドルを超え、投資適格のテック企業の中で最大だ。5230億ドルの受注残のうち、オープンAI向けが約6割を占め1社への依存度の高さもリスクとみられている。
原油に反転上昇の兆しか 12月米在庫、18年ぶり低水準(MarketSCOPE)
米国の精製所やパイプラインが集まるオクラホマ州クッシング。米エネルギー情報局(EIA)によると、クッシングでの原油在庫がおよそ2160万バレルと、12月上旬としては2007年以来18年ぶりの低水準となっている。
クッシングには米国産に加えカナダ産の原油も運び込まれている。カナダ産が中国などに直接輸出されたことが影響しているようだ。ウクライナ情勢を背景に欧州などが米国から調達を増やしたことも要因として挙げられる。
クッシングの貯蔵施設は米原油指標のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物が満期を迎えた際、原油を引き渡す拠点となっている。その在庫は相場を左右する指標として注目されてきた。
産油国の「OPECプラス」の一部有志国は11月、自主減産の解消の一時停止を決めた。WTIは1バレル50ドル台後半と昨年末比2割安の水準で推移するためだ。
ただ、クッシングの在庫が減り続けると「投機筋が先物に買いを入れて仕掛けてくる可能性がある」とエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは指摘する。原油安基調が転換するきっかけとなるか、在庫動向に注目が集まる。