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表示灯(広告の企画・制作)――上田正剛社長、ネット融合の地図広告めざす(経営トーク) - GeronimoMail URL

2021/04/15 (Thu) 08:23:36

 掲示板型の周辺地図による広告業を手がける表示灯が7日、東証2部に上場した。初値は公募・売り出し価格(公開価格、2000円)を672円(34%)上回る2672円をつけた。終値は3175円だった。同日記者会見した上田正剛社長は「リアルな地図広告をネットと融合したい」と話した。主なやりとりは以下の通り。
 ――株価が公募価格を上回りました。
 「素直にうれしい。株主に長期的に保有して喜んでもらえるよう事業を推進する」
 ――目論見書では想定発行価格が1610円でした。
 「価格を巡って主幹事の野村証券に我々から不満を言わなかったわけではない。評価するうえで苦労したのは、類似した事業の会社がなかった点だ。保守的に考えたのは間違いない。我々はロードショー(投資家説明会)で全国の2500カ所以上の駅に地図広告を出している実績などを説明した」
 ――成長戦略ではデジタルサイネージ(電子看板)の強化を掲げています。
 「現在の地図広告では固定の情報しか表示できないが、デジタルサイネージでは情報を多層化し提供できる。例えば、クライアントの店の紹介にとどまらず商品の情報も伝えたり、多言語対応もできたりする。リアルとネットの融合でクライアントに満足してもらう」
 ――リアルな地図広告では閲覧した人のデータを取ってマーケティングにいかす構想も考えられます。
 「プライバシーの観点から現状では考えていない。むしろ、我々がネットの世界に入っていく。これまで駅や自治体の地図広告で事業を伸ばし安心していたが、今後はネットの活用でリアルとの相乗効果を生む」
 ――どのようにネット領域を強化しますか。
 「テンプレート形式で、安い製作費で動画を作れる技術を開発中だ。実用化できればマス向け広告を打てない地元の商店でも、地元で走るバスなどに動画広告を出せる」
 「ここ2年でNTT系から人材を採り、会社全体のネット戦略の計画を作らせている。システムエンジニアの採用も強化している。M&A(合併・買収)や事業提携することもあり得る」
 ――具体的な成長目標は。
 「売上高で10%以上の成長を目指したい。駅や自治体だけでなく、病院や神社など地図広告の市場を開拓する。従来の地図の製作は労働集約型でしてきたが、テンプレートで作れる技術開発などデジタルトランスフォーメーション(DX)を進め、人件費を削減し利益率を上げる」(川原聡史)

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